
彫刻
陶
65×250×100cm
1点
誰もがどこかに持っている心落ち着く場所。
それは自分の部屋と答える人が多いのではないでしょうか。
そんな平穏な場所をイメージして制作しました。
静かで落ち着く空間をお楽しみ下さい。
本作品は、「誰もが心を落ち着けられる場所」という感覚を出発点に、自室という私的空間のイメージを陶彫刻によって構成したインスタレーション作品です。
陶で作られたベッドや机の上には、大小さまざまな球体が積み上げられ、また床へと転がるように配置されています。淡く抑えられた色調は、空間全体に静かで穏やかな空気を与えています。
球体には、猫や花などのシルエットをかたどった空洞があり、これらは作者が日常の中で大切にしたいと感じている存在や記憶を留めようとする意図から生まれたものです。それらは思い出の断片のようでもあり、安らぎに満ちた私的空間だからこそ浮かび上がる、心の内側の不安定さや揺らぎとしても映ります。
釉薬の実験を重ねながら造形に向き合ってきた作家自身の丹念な制作態度と、素材に対する継続的な探究の成果が空間全体の質感に反映されており、その点が本作品の評価を高めています。