学校法人トキワ松学園 横浜美術大学 Graduation Exhibition Archives 卒業制作アーカイブ

写真

山根 美結Yamane, Miyu

2025最優秀賞
痕跡

写真

157×45cm

11点

制作者コメント

4年間、確かにここで生きていたという気配や痕跡を場所に返す。

教員コメント三橋 純 教授

大学で過ごした4年間の記憶をテーマに、学内の思い出のある11か所に自分の身長と同じ大きさのセルフヌード写真を設置したフォトインスタレーション作品である。
コロナ禍から始まった大学生活には多くの出来事と思い出があり、卒業後にはこの場所に自分の居場所がなくなることを思うと、写真というメディアによって「ここに自分が存在した」という痕跡を残したいと考えた。
今まさにこの場所を去ろうとする瞬間に、カメラは私と「いま」「ここ」を記録する。展示期間中には風や雨、雪が写真に降りかかり、作品は次第に汚れ、変化していった。
それは、この大学での4年間の中で自分自身が経験を重ね、成長し変化してきた過程とも重なる。

場所・時間・身体の関係を写真によって記録し、環境による変化も作品の一部として取り込んだ新しい展示方法と、自己の現在性を写真メディアに落とし込んだ点が高く評価された。