
絵画
リボン、毛糸、布、油彩、キャンバス
120×70cm
232×140cm
116.7×91cm
194×164cm
198×108cm
5点
リボンと人体は、存在を確かめるための表現材料です。リボンは社会が押し付けてくる可愛さという記号を、結ぶ・解く・貼るという自身の行為で再構築し、装飾と身体性のせめぎ合いを生み出します。人体は嘘のない存在として、内面や身体を描くことで自己を映し出します。両者を通じ、社会的意味と個人的意味を絵画へ落とし込んでいます。
大小五点のピンク色の絵画が、軽やかなリズムをもって配置されたインスタレーション作品である。人体・裸婦と無数のリボンのコラージュによって構成された画面は、可憐さと違和感を同時に漂わせ、空間全体を華やかに満たしている。
作者にとってリボンは、社会が女性に求める「可愛らしさ」を象徴するものである。制作では、無数のリボンを結び、解き、貼り重ねる行為が繰り返される。その反復は、社会が与える意味を一度受け止めながらも、それをほぐし、自身の感覚によって再び編み直していく過程でもある。
そこに裸婦が重ねられる。裸婦は嘘のない身体の象徴として現れ、可愛さや従順さといった期待される 女性像から距離をとる。抵抗や覚悟、重さや感触といった身体の実感を伴った存在として描かれ、装飾としてのリボンとの対比の中で、身体のリアリティが強く立ち上がる。
「裸婦」と「リボン」は、作者が自らの存在を確かめるための素材であると同時に、現代における女性像を問い直す装置として機能している。