
絵本
絵本
36.4×25.7cm×1点
80.5×41.6cm×10点
11点
この絵本は、群れから離れて立ち止まったいわし雲が、ひつじ雲との出会いをきっかけに再び歩みを進めていく物語です。孤独の中で生まれる不安や、他者との繋がりがもたらす温かさを通して、自分のペースで進むことの大切さを絵本で表現しました。
群れの中で生きることの孤独と、群れから離れて生きることの孤独。
本当の自由とは何か、本当の強さとは何か。
モノローグで訥々と語られる素朴なことばと、暖色を基調としたやわらかな空、微かな不安を秘めたおだやかな筆致で描かれた白い雲たちの姿によって、私たちもまた大きな世界の中で光を求めて生きるひとつの小さな存在であることに気付かされます。
そして、生きることの迷いに寄り添う答えをゆっくりと探すための時空間へ、やさしく、確かに導いてくれるのです。
この作品を生み出すために、作者の増田鈴歩さんは膨大なスケッチと試作を重ね、あふれる言葉と色彩をそぎ落とし、この静かな美しい作品の完成へと到達しました。
時代をこえて今を生きるすべての人々の胸に深く響く、これからの絵本表現におけるエポックメイキングの作品となることでしょう。