学校法人トキワ松学園 横浜美術大学 Graduation Exhibition Archives 卒業制作アーカイブ

クラフト

前田 花Maeda, Hana

2021優秀賞
礼讃

金工

70×140×85cm

教員コメント丸山 祐介 准教授

昨今、明治時代に盛んになった非常に高度な工芸技術による造形表現が「超絶技巧」として注目を集めており、植物や昆虫を本物同様に精密に再現されている逸品が数多く残されてます。
この作品は厚さ0.5mmの金属板を用いて作られており、実際の植物と同じ構造を取り入れることで細密に表現されています。植物単体だけではなく、テーブルセットやカトラリーを配置し、人の存在を感じさせる温もりをテーマに表現しています。銅素材を用いていますが銀メッキを施し、作品全体をモノトーンでまとめることで統一感が出ています。
近づいて見ると、植物一点一点に張りや膨らみの違いがあり、微妙な揺らぎが感じられる「手しごと」の密度がこの作品の醍醐味になります。時間を忘れてずっと眺めていられるような美しい表情を持つ作品となりました。部品数が多く、大変根気のいる作業が続く中で困難もありましたが、作者の集大成として作品を完成させようとするモチベーションが途切れることはありませんでした。