
テキスタイルデザイン
糸(ウール、レーヨン)
約230cm×500cm
1点
幼少期の頃から、クロード・モネの《睡蓮》に強い魅力を感じてきた。木々の葉の隙間からこぼれ落ちる柔らかな光や、静寂の中で透き通る睡蓮の池を眺めていると、心が落ち着き、心地よさを覚える。絵画から得る感覚をテキスタイル表現に置き換え、繊維や素材の色味が持つ心地よさや暖かみを感じて欲しい。
絵筆の代わりにフックガンを用いて繊維の色味を絵の具に置き換えて描いていく。
本学が独自に開発した手動式フックガンで制作したフックド ラグ技法を用いたテキスタイル作品です。繊維素材の持つ様々な質感や色味による糸の立体感を活かし、質感や太さの異なる繊維を重ねて基布に刺しこむこと(オーバータフティング)で印象派の点描にも通じる光彩や空気感を表現しています。作者は子供の頃からクロードモネの、特に「睡蓮」に強い魅力を感じており、絵画の視覚的感覚をテキスタイル表現に置き換え、繊維素材の持つ心地よさを視覚化したいと願い続けてきました。フックド ラグ技法の特徴である糸のループ&カットにより得られる凹凸表現は、絵の具で描くこととは異なる三次元の深みが感じられ、鑑賞者には新鮮な印象を与えます。
本作は幅5メートルの大作であり、空間を圧倒する迫力も見どころの一つと言えるでしょう。