ビジュアルコミュニケーションデザイン
写真
145.6×103cm 3点
103×72.8cm 3点
計6点
グラフィックデザイナーの重要な仕事の1つとして、写真撮影のアートディレクションがあります。実際の制作現場では、写真撮影はプロの写真家が担いますが、良い作品を生み出すためにはデザイナー側にも撮影技術やその表現性についても造詣が深いことが望まれます。山口さんは、在学中に自ら撮影した写真をメインビジュアルとした優れたポスター作品やブランディングデザインを制作してきました。卒制では、被写体となっている人物の人間的な魅力を最大限引き出すために、鮮やかなテーマカラーを設定、舞台装置として様々な小道具をまるでスタイリストのように集め、積極的な演出、絵づくりに力を注ぎました。また、作品制作にあたって専攻の枠を超え、写真専攻の先生方にもご指導に加わっていただいたことも傑出した成果に結びついた大きな要因となりました。カメラマン、アートディレクター、スタイリスト、それぞれ特殊な専門性を要求される役割を見事に1人でやり遂げた今回の山口さんの「仕事」のクオリティーの高さは、きっとこれからのクリエーター人生を支える大きな自信になることでしょう。