ビジュアルコミュニケーションデザイン
グラフィックデザイン、パッケージデザイン
20×12cm
9点
農家さんの悩みを解決する、お菓子ブランド「ハタケモッタ」のブランディングを行いました。このブランドの目的は、おいしく食糧廃棄を減らしながら、農家さんの高齢化問題を一人でも多くの人に知ってもらい、解決につなげていくことです。ハタケモッタの製品として規格外野菜を使ったドライベジタブル「ドラベジ」を製作しました。
商業デザインの本質は、利益だけではない全社会の物事を良くすることであり、それこそがブランディングデザインの根源です。
小林杏涼さんは、「日本の農業と若者との円滑な紐付け」を意識し、卒業制作には、問題解決を目的としたブランディングデザインを早くから決めていたようです。
多くの情報収集とデザインでのタッチポイントを模索し続け、農業と若者との間に存在する「食」の問題を取り持つパッケージ商品の提案が完成しました。
野菜が持つ華やかな色合いと形状を活かし、誰からも好かれるパッケージデザインに仕上げています。さらにコードを読み取りスマートフォンで知る生産情報や作り手の想いは、農業の本質的な良さを伝え、環境意識や行動へ誘う役割も果たします。
若年層の「食」の日常が、若者のデザインの力によってサステナブルな世界へ動き出すことはとても頼もしく、これからの実践での活躍を大いに期待しています。