彫刻
針金 和紙 ロープ
LED電球 発泡スチロール
180×200×200cm
2点
りんご農家を困らせる害獣の蛇やネズミからりんごを守るふくろうは、りんごの生産量日本一である青森県の県鳥でもあります。そんな共生しているりんご農家とふくろうを青森の夏を象徴する祭りである、ねぶたの技法で表現しました。
作者は、家族の縁から青森県に特別な愛着を持ち、青森に関連する作品を制作し続けてきました。卒業制作では、青森を代表するねぶた祭りにインスパイアされた作品を作り上げました。従来のねぶたを単に模倣するのではなく、ねぶたの素材や技法を分析・研究し、それを分解・再構成して新しい彫刻を完成させました。作品のコンセプトや、青森市の市鳥であるフクロウとリンゴの木の関係に着目したコンセプトやモチーフ、和紙や縄などの使われている材料や技法は、ねぶたや青森という地域に対する尊敬の念と深い研究に基づいていながらも、作者のオリジナリティー溢れる独自の彫刻作品に仕上がった点を高く評価しました。