修復保存
論文
アーカイバルボード
日本画・水彩画・ペン画サンプル
48ページ
5点
15点
計21点
本研究は様々な画材を使用し紙に描いた作品の修復と保存方法について検討し、実施したものである。
学生本人が描いた日本画への保存修復処置では、作品の補強としての裏打ち処置と変色予防のためのパネルへの下貼り処置の必要性を理解し、長く良い状態を保つための処置を行うことができた。
また、すでに額に納められている作品に対しては、額装の見直しや複数枚ある作品の収納など、将来的に作品に悪影響を与えないように保存容器の素材や形など十分に考え作成している。
自宅でも実施できるようにすることを目的に、画材店で入手できる材料で作成することができる保存容器と保存方法を提案し、その活動の一つとしてパンフレットの作成を試みたことは特に評価できる点である。
本研究を通して、作品修復のみならず、長期間の最適な保存についての重要性を、多くの方に伝えられることができた点で良い研究であった。