絵本
イラストレーション、絵本
原画 45×25.6cm 25点
絵本 21.5×25.6cm 2点
計27点
この絵本の主人公であるロボットのメリーは、動物たちが暮らす都市の中で自分だけ異質に感じていました。
多くの住民が時間に追われ、同じ毎日を繰り返している中で、メリーは孤独を感じ、自分の存在に疑問を抱くようになります。
そんな中、仲間を見つけ、真実を求めて森への旅に出る決意をします。
旅を通じて、メリーは冒険を経験し、一つ一つの出来事から自分の意味や居場所を見つけていきます。
この物語は、誰もが自分の価値を持っており、どこかに必ず自分の居場所があるという希望のメッセージを伝えています。
自分とはなにか、なぜ生きるのか、どう生きるのか。
この絵本は、ロボットのメリーが自分の価値と居場所を求めて旅をする物語を描いています。あたたかみのある可愛らしいイラストレーションは、何度もアナログで下描きを繰り返し、デジタルで描き起こすことによって生み出されています。丁寧な色彩計画を経て表現された情緒あふれる風景は、多層のレイヤー構造を用いて深みのある空間を構築しています。
制作プロセスと作品テーマそのものが、異国の地で自らのアイデンティティとオリジナリティを探し求める作者の姿と重なり、深く人々の心をうち、数多の人々に希望をもたらす作品となりました。