昨今急速に進化している生成AIはクリエイターの価値を脅かしている。今作品はクリエイターと生成AIはどのように関わっていくべきなのか、何を大切にして制作していくべきなのかを、 アニメーションで表現した作品。

ミュージックビデオ調に仕上げられたデジタル作画による2D・3Dアニメーション。音楽に合わせオリジナリティあふれるキャラクターたちが躍動する圧巻のアニメーションである。作品の主題である「今後クリエイターは生成AIと、どのように関わっていくべきなのか?」「何を大切にして在り続ければ良いのか?」という難しい問いを軽快な音楽とスピード感を持って表現することにより、見る者の心に響かせながらも気持ちよく見ることができる作品である。生成AIに対する危機感を感じさせつつも未来への希望があふれ、見る者の心をとらえてやまない。また、随所に3Dカメラワークを多用することで非常にダイナミックな映像構成が展開されている。独特な世界観と作品の主題をバランス良く構成する作者の力量が素晴らしく、今後の活躍を期待せずにはいられない。