彫刻
樟
200×220×55cm
1点
本作は、作者が幼少期に見た印象的な馬の姿から着想を受け、畏敬の念の象徴として制作されました。一年間かけて樟の木を彫り制作された本作には、それを物語るような鑿やチェーンソー、木を組み合わせた痕跡が見られます。これらの痕跡からは、気高く威風堂々とした馬の姿を作り上げる過程が、繰り返し再生される映像のように見え、飽きることなく鑑賞できる作品になっています。作者が自信を持つために彫られたこの等身大の馬は、作者自身に自信を与えたと同時に、鑑賞者に対しては人の可能性を感じさせるものになり得ています。