絵画
平面
油彩、アクリル、キャンバス
194×162×3cm 4点
4点
色鮮やかで華やかな印象の130号4枚の作品で構成された作品群です。充満する色彩と、複雑に構成される面の連続による充実した画面は見応えがあります。
作者はキーワードが「記憶の意図しない喪失、忘却、そしてその想起への欲望」だと語ります。更に「これまでの各作品には月と太陽が描かれ、それはすべての作品が同じ世界、同じ時間軸に在るということを表している。」と述べています。これらの作品の技法材料は様々ですが、この戦略もあってか、一つのシリーズとして見事にまとめられています。
特徴的なその色彩と画面構成について「色彩が乱れて崩れまいと抗い、思い出そうにも意図せず崩壊していく様を画面の中で展開」しているとも語っています。自らの人生の体験を、直感的とも体質的ともいえる秀でた造形力で、色と形に分解し、面を組み立てながら画面へ定着しています。また、絵画を描きたいという意欲も著しく大きいことが画面から伝わってきます。