映像メディアデザイン
映像
3分
ドローイングアニメーションの制作を続けてきた作者は、手描きのアニメーションにこだわりこの卒業制作に挑みました。背景などを描き込んだ写実的な表現ではなく、白い空間の中に浮かび上がる線画の魅力を変化させるアニメーション(メタモルフォーゼ)で制作をしました。命を人の心臓に見立て少女の内省を通じ、地球上の様々な動植物たちとの共生を描きながらも気候変容や環境破壊など、何処か人類の背負った責任を感じさせます。作者自身が制作した美しい曲に合わせ、生きている矛盾や葛藤を感じさせ憂鬱にさせるのですが、絶望を回避し、新しい生命によって新たな未来を予見させるのです。言葉や文字の情報のない抽象表現がじわじわと訴え掛けてくる作品となり高得点を取りました。