イラストレーション
イラストレーション
水彩絵具
42×59.4cm
8点
1800年代末期から1900年初頭にイタリアで「未来派』と呼ばれる芸術運動が盛んになりました。
ボッチョーニをはじめとしたアーティストたちは運動する連続体を静止する物体として「作品」に表現しました。この作品はロックミュージックのステージ風景の一瞬を切り取った作品です。
バンドヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、それぞれの動きを未来派のような視点で、静止する画のうえに、ステージ上のミュージシャンの激しい動きを再生しました。白い画面に余分な要素を省き、動きの軌跡を表現したこのミニマムな作品を前に、鑑賞者はミュージシャンの動きのみならず、音までが聞こえるような作品になりました。
音楽をテーマとした作品は数多ありますが、あらゆるものを削ぎ落とし、ステージの動きと音に注視したこの作品は新たな表現スタイルとして記憶されるのではないでしょうか。