クラフト
金工(花器)
アルミニウム
25×25×25cm
6点
この作品のテーマは「花よりも鮮やかな花器」である。アルミニウム材の表面処理として代表的なアルマイト処理により鮮やかに染められて発色している。栗、竹、藤、薔薇、露草、菊、それぞれの植物を連想させる色調となっている。形状も花や茎、実などのフォルムから着想を得ながらデフォルメを重ねてデザインされている。形態に合わせて鍛金技法や曲げ加工を使い分け、アルミニウムの素材感も相まって軽快でありつつ華やかな作品に仕上がった。
アルミニウム材の特性は軽量であり耐食性が優れているので乗り物や建築金物などで多く使われているが、素材が誕生して歴史がまだ浅いので工芸の材料としてはあまり扱われてこなかった。そのような背景に対しても積極的にアルミニウムの魅力を伝えようとする姿勢も評価できる