クラフト
木工(オブジェ)
樟、鉄パイプ、色鉛筆
35×45×35cm
50×95×40cm
2点
日本猿をモチーフにした作品は樟の木を素材に寄せ木して彫刻されています。一見すると使用するための用途が無いように思うかもしれませんが、この作品は一升瓶や四合瓶を専用としたボトルラックとして活用することができます。作者はこれまでも「用途、動物、木彫」をキーワードに対象となるモチーフに用途を持たせて使用感とフォルムの丁度いいところを探り美術研究を続けていました。
作品名『えんやとまたきち』について解説すると、棒にぶら下がり酒豪のように荒々しく酒を振る舞う姿をしている方が「えんや」、背中を丸くして誰にもあげないよと言わんばかりに酒を匿っている方が「またきち」。えんやの持つ一升瓶のラベルには辛口の純米酒「猿弥」をデザインし、またきちが持つ四合瓶にはフルーティーな味わいを感じるデザインの純米大吟醸「MATAKICHI」のラベルが採用されています。2匹の猿の仕草や表情と酒瓶のラベルの関係性からも作者のユーモアさを感じる作品となりました。もちろん、猿が抱える酒瓶は好きなものに付け替えることも可能です。