絵本
絵本・デジタル
キャンバス、アクリル、色鉛筆、CLIP STUDIO PAIN
絵本:25.7×20cm×1点
キャンバス:133×162cm×1点
イラストボード
29.7×42cm×2点
29.7×21cm×3点
25.7×40cm×4点
「みつるちゃん みつるちゃん ぐちゃぐちゃ こんがらかっても みつるちゃん」「恋愛をしたことがない それで私は絵を描いているのかもしれない」
この絵本は、野沢ひなのさん自身の「恋慕」を膨大な量のイラストレーションとモノローグで表現した作品です。
かつて恋い焦がれた人へ抱いた過去の想いと、会えない今もなお胸の中に存在し拡大し続けるその人への想いが複雑に絡み合い、現実とは何かを心を抉るような痛切な言葉で探っていきます。
5㎝以上にも及ぶ本の厚みの中に綴じられたイラストレーションは、野沢さんの画力と表現への探究を礎にして、デジタルによるデザイン性の高いものからアナログ画材を用いて濃厚に描かれたもの、コラージュや鉛筆によるスケッチ、極めて小さなサイズのものから巨大なものまでその表現は多岐に渡ります。
深く自らに向き合う中で生み出された、これまでの絵本の概念をこえる新たな絵本表現が人々の胸をうつ作品です。