テキスタイルデザイン
スクリーンプリント、フックドラグ
300×300×300㎝
2年間作者が興味を持ち続けた“細菌”がモチーフである。顕微鏡で見る細菌の世界は不気味ではあるが美しい。作者の感性で見事に捉えてプリントと織りの表現に落とし込んでいる。スクリーンプリント技法による布は2種類のパターンデザインを6種類のカラーバリエーションに展開し、柄の形、色の組み合わせ、地と図の関係性がよくデザインされている。一方10枚のパーツから構成され敷き詰められているラグは、フックドラグ技法により高低差をつけた凹凸感のあるテクスチャーとなり、視覚と触覚を刺激する効果をもたらしている。プリント布とフックドラグの組み合わせにより囲まれた空間は、まさに作者の“micro”の世界観であり、色、素材、形の空間構成は見るものを包み込む。