「マスクの下は、どんな表情をしているのだろう？」

この作品は、マスクに隠れた人々の表情を透明シートを重ねたレイヤーによって表現し、それをページの構造として本にしました。
多様な世代や人種、職業の人々がマスクを着用しながら生き生きと存在する姿が描かれています。
都築さんは直線と色彩で描かれるイラストレーションを、大学４年間を通じて追究してきました。
グラフィックソフトIllustratorを使用し、デジタルによる洗練された線と形、色彩を用いたコミカルであたたかみを感じるメッセージ性のある表現は、膨大なアイディアスケッチとラフスケッチを重ねアナログとデジタルを往き来しながら発見した都築さんならではのものです。
私たちは現在、相互理解や他者との距離のあり方について深く広く考え、模索する日々が続いています。今まさに誰もが直面するテーマを一冊の本としてまとめたことにより、現在の記録として永く残り続ける作品となることでしょう。
さらに、都築さんは2021年度本学研究生として制作研究を深めることになりました。