映像メディアデザイン
アニメーション
3分
ドローイングアニメーションの制作を続けていた作者は、2年生の後半から3GCDのスキルを身につけ平面的な2Dアニメーションに立体的な手法を取り入れる実験を重ねてきました。3年次の課題制作で更に習作を重ね、確実に2Dと3Dの境界線を違和感なく馴染む作風の作品を仕上げていきました。コンセプトやキャラクターデザインに対するこだわりも、納得がいくまで考え抜くという意志を持ち、どの作品に対しても強い創作意欲を貫いていました。近未来の人間のあり方と人工知能やヒューマノイドの世界観を独自の視点で描いたこの《Room》では、安全に暮らしていきたいという人間の欲望と世界の広さをこの目で見たいという欲望の葛藤の末、自身の本当の正体に触れるという斬新なテーマの作品であります。クールな世界観と独創的なストーリー、そして新しい表現技術を取り入れた秀逸な短編アニメーションとなり、最優秀賞を獲得しました