学校法人トキワ松学園 横浜美術大学 Graduation Exhibition Archives 卒業制作アーカイブ

テキスタイルデザイン

芥川 みさとMisato Akutagawa

2019優秀賞
想い出

捩り織

・300x80

5点

教員コメント高瀬ゆり 准教授

絡み織りという手織り技法による5枚一組の作品である。絡み織りは2本の経糸(たていと)同士をねじり、横糸を絡ませる織り方である。経糸同士をねじることで隙間ができ、粗い目の涼しげな印象になる。作者はこのレースのような織り方に魅かれたと言う。過去に見た景色、体感した風の香り、感情…あらゆるものが青い記憶として心に刻まれ、自己の思い出と見る者の思いが重なりあって受け止めてもらいたい、という思いで制作したという。糸の揺らめき、差し込む光によって隆起する布の表情はゆっくり変化しながら見る者に語りかけてくる。触れると布の風合いを実際に感触として味わうことができ、作者の手技が感じられる。決して華やかさはないが、見る者と心の対話をしながら、作者の世界感を味わうことが出来るという作品の魅力と、真摯に制作に向かう姿勢と努力を評価した。