写真
写真
・72.8x103x8cm
6点
ファッション写真、ミュージシャンポートレート、広告写真などに興味のある小島さんは、日々、綺麗でかっこいいだけの写真では鑑賞者の心に残らないと感じており、卒業制作のテーマ決定に悩んでいました。前期のプレ制作で着手したドキュメンタリー写真の手法は「自分にしかできない記憶と記録」というテーマで、等身大の真実を記録することが写真に適した表現であると感じたようです。広告などの完成度の高い写真に自信が抱えている内面的なドキュメントを加えるという手法が、最終的なコンセプトとなり、“7つの大罪”をモチーフに、自身が在学中知り合った友人の中から被写体を選出し、その友人を虚飾することなく正面から撮影することで、顔つきや素行を明るみに出そうと試みました。「6人しかいないですね?」の問いに「7人目は私です」と答える小島さんは、友達を撮りながら、日は自分自身を暴こうとする隠れたセルフポートレートになっている点も、芸術性が高く一段上のドキュメント写真であることが評価され高得点を得ました。