絵画
油彩、アクリル、小説
194x112cm
194x194cm
60.6x60.6cm
14x14cm
平面 5点
小説 1点
「ある人生における友人の死と、その後の魂の彷徨です。」と佐田真美さんはこの作品について語っています。描かれているのは、事故で急死してしまう男、その死に責任を感じて思いつめた男、それからもう1人の友人。画面の中の三人の男たちは、あの世での再会を果たしているのだそうです。
彼女は、ストーリーテラータイプの美術家を目指し、絵画の物語性についての探求を積極的に行ってきました。この卒業制作でも、長編の小説と挿絵で綴ったCDのライナーノーツのようにも見える冊子を作成し、油彩画の作品と一緒に展示をしています。
明るく穏やかな色調、油彩で丹念に作られた温かな絵肌。それらが織りなすバルールは、物語を一つにまとめ、メロディーのように観る者に作用しています。また、映画や音楽の影響も強く受けているせいでしょう、軽快で現代性のあるスピード感を作品に取り入れることにも成功しています。