学校法人トキワ松学園 横浜美術大学 Graduation Exhibition Archives 卒業制作アーカイブ

クラフト

藤原 沙羅Sahara Fujiwara

最優秀賞
あける、たたく、ふくらむ

金工

・25x25x3.5

16点

教員コメント丸山祐介 准教授

この作品は銅を使用して作られています。金属素材には圧力が加わると伸びる特性=展延性を持つものが多く、銅も加工に適した素材です。圧力の強さや方向性によって伸び方が変化し、その素材が変形する様子を視覚的に表現することがこの作品のコンセプトになっています。
銅板が平らな状態の時に規則正しい間隔で丸い穴を開け、ドット模様の板材を作り、ハンマーによる圧力を加えて変形させていくと、素材の伸び方によって模様に歪みが現れます。金属素材の伸びた形を明快に見せている点がこの作品の評価されているところです。
また、光源を背景に配置することで金属の存在感が隠れ、展延性による模様の変化をグラフィカルに伝えることに成功しています。近づいて見ると、作品一点一点に圧力による伸び方の違いがあり、一打ずつ叩いた微妙な揺らぎが手工芸作品の醍醐味になります。時間を忘れてずっと眺めていられるような美しい表情を見せる作品です。